中学校に入ったら、部活動に入る?それともクラブチームに入る?

現在中1のわが子も、ちょうど1年前、この選択にとても悩みました。「部活動の地域移行」が進んでいて、以前のように「とりあえず部活に入れば安心」とは言えなくなっています。
結論から言うと、わが家は候補にしていたクラブチーム3か所をすべて見学・体験した末にクラブチームを選び、3ヶ月経った今のところは「入って良かった」と感じています。ただし、選んでみて初めて分かった注意点も多かったので、同じ時期に迷っている方の参考になればと思い、実際に悩んで・調べて・体験してみたわが家の経験と、いま6年生の保護者の方に「この時期にやっておいてほしいこと」をまとめました。
「部活動の地域移行」とは?いま起きていること
まず前提として、いま全国の中学校で「部活動の地域移行」という大きな変化が進んでいます。
これは、これまで学校の先生が担っていた部活動を、地域のスポーツクラブや民間クラブなどに段階的に移していく国の取り組みです。背景には、次のような事情があります。
- 少子化で部員が集まらず、学校単位でチームが組めなくなってきた
- 先生の長時間労働が問題になり、休日の部活指導の負担を減らす必要が出てきた
まずは休日の部活動から地域のクラブなどへ移す動きが進まっていて、進み方は地域や種目によってかなり差があります。「隣の学校にはまだ部活があるのに、うちの学校のこの種目はもうない」ということが、実際に起こっています。
つまり、いまの小学生が中学校に入るときは、「部活動があるかどうか」「3年間続けられるかどうか」自体が不透明なのです。
わが家が直面した「部活か、クラブチームか」
わが子の場合、小学校から続けているサッカーを中学でも続けたいという希望がありました。そこで選択肢は2つ。学校の部活動か、地域のクラブチームか。
それぞれに、親として気になる点がありました。
部活動への不安:「途中でなくなるかもしれない」
そもそも部活自体がいつまで続くか分からない、という不安が一番大きかったです。
当時すでに、種目によっては近隣の中学校から部活がなくなり始めていました。わが子のやっている種目がこの先どうなるのかは、正直、誰にもわからない状況。
もし2年生の途中で部活がなくなったら?そのとき「やっぱりクラブチームに入りたい」と思っても、途中から入れるチームが近くにあるとは限りません。募集が締め切られていたり、学年の枠が埋まっていたりする可能性もあります。
クラブチームへの不安:「試合に出られる?お金は?」
一方のクラブチームにも、気になることがたくさんありました。
- 上手い子ばかりが優遇されて、3年間ほとんど試合に出られないのではないか
- 月謝や遠征費など、部活動よりお金がかかるのは確実。でも実際いくらかかるのか、外からはよくわからない
知り合いから聞いた話ですが、「せっかく入ったのに、3年間ベンチだった」という話もあるそうです。子どものモチベーションを考えると、ここは軽視できないポイントでした。
クラブチーム探しの現実:3か所まわってわかったこと
わが家では、候補にしたクラブチーム3か所に見学・体験に行きました。結果はこうでした。
- 1か所目:子供が希望するポジションはすでに募集終了
- 2か所目:セレクション(選考)があり、不合格
- 3か所目:先着順で募集中
わが家は先着順で募集していた3か所目のチームに入ることに決めました。
ここでお伝えしたいのは、「候補のチームに必ず入れるとは限らない」ということです。募集時期を過ぎていたら入れませんし、セレクションで不合格になることもあります。動き出す時期が遅いと、選択肢そのものがなくなってしまうのです。
入ってみてどうだった?3ヶ月たった今の正直な感想
結論から言うと、このチームに入って良かったと思っています。

事前の説明で聞いていた通りで、このチームは「真面目に練習に来てる子は、練習試合も公式戦も出す」という方針でした。実際にわが子も試合に出してもらえていて、指導者やチームメイトとの関係も良好。本人も楽しく通っています。
ただ、これは正直「運が良かった」部分もあると感じています。
周りを見ると、いろいろな動きがあります。
- 別のクラブチームへ移籍する子
- クラブチームをやめて部活動に移る子
- 部活動からクラブチームへ移ろうと、チーム探しをしている子
つまり、部活でもクラブチームでも「入ってみないとわからないこと」が本当に多いのです。方針、指導者との相性、チームの雰囲気。外から見えるものだけでは判断しきれません。
6年生の保護者の方へ:今の時期にやってほしい2つのこと
わが家の経験から、いま6年生のお子さんがいる方には、この時期に次の2つを強くおすすめします。
①候補のクラブチームは「全部」見学・体験に行く
候補にしているチームがあるなら、全部、実際に見学・体験に行ってください。
前述のとおり、募集時期もセレクションの有無もチームごとにバラバラです。「行こうと思っていたら募集が終わっていた」は本当によく起こります。比較材料をそろえる意味でも、複数のチームを自分の目で確認することが大切です。
②「試合に出る基準」を必ず確認する
見学・体験のときに、TMや試合に出るメンバーの選考基準を確認しておくことをおすすめします。
なかなか聞きづらいかもしれませんが、「実力重視で選ぶ」のか、「練習にきちんと来てる子はみんな出す」のか、チームによって方針は全く違い、これは子どもの3年間を大きく左右します。
そしてもう一つ、知っておいてほしいことがあります。いま小学生でどんなに上手い子でも、中学では環境が大きく変わります。ボールのサイズが大きくなり、スピードや威力が違います。体の当たりも強くなる。つまり、怪我のリスクが小学生のときよりずっと高くなるのです。
怪我で離脱して、戻ってきたときにはベンチにしか居場所がない…という状況も、実力主義のチームでは起こり得ます。「うちの子は上手いから大丈夫」と思っている方こそ、選考基準がチームごとに全く違うことを確認しておいてください。
まとめ:早めに動いて、自分の目で確かめる
- 部活動の地域移行で、「中学の部活」は3年間あるかどうか不透明な時代になっている
- クラブチームは、募集時期・セレクション・費用・試合に出る基準がチームごとに全く違う
- 外から見えることには限界がある。だから候補は全部見学・体験に行く
- 「試合に出る基準」と「怪我をしたときどうなるか」は必ず確認する
わが家も迷いましたが、早めに動いて実際に足を運んだことが、納得のいく選択につながったと感じています。この記事が、同じように迷っているご家庭の参考になればうれしいです。