暮らし

ふるさと納税① 住民税のお知らせで「やりすぎた」と思ったら、実は少なすぎた話

毎年6月ごろに届く、住民税のお知らせ。ここで、去年のふるさと納税の「答え合わせ」ができます。

私はこれを見て、「あ、やりすぎた」と思いました。ふるさと納税で控除された額が、思っていたより少なかったんです。

でも、調べ直してみたら、やりすぎどころか、少なすぎました。

先に、いちばん伝えたいことを書きます。確定申告をした年は、住民税のお知らせの控除額が、少なく見えるのが普通です。数字だけを見て、焦らなくて大丈夫です。

この記事では、わが家が「失敗した」と思い込んだ理由と、ワンストップ特例と確定申告の違い、住宅ローン控除が終わった今年の計算のし直し方をまとめます。

注意

この記事は制度の解説ではなく、わが家の場合の記録です。税金の計算は家庭ごとに違います。最終的には、ご自身の書類や、お住まいの市区町村・税務署で確認してください。

去年のわが家のふるさと納税:夫の名前で、確定申告

最初にひとつ。わが家のふるさと納税は、夫の名前でしています。私は去年、職業訓練を受けていたので、夫の分でふるさと納税をしました。

▶ あわせて読みたい:職業訓練① 失業保険が64万円増えた話

わが家は去年、確定申告をしました。医療費控除がある年だったのと、住宅ローン控除も確定申告で受けたからです。

寄付する額は、ポータルサイトのシミュレーションで出しました。そして、安全のために、出てきた額より少なめに寄付しました。

6月の住民税のお知らせで「やりすぎた」と思った

住民税のお知らせの摘要欄にある寄附金控除の行

住民税のお知らせ(住民税の決定通知書)の下のほうには、ふるさと納税で控除された額が書いてあります。わが家のお知らせでは「寄附金控除」という欄でした(書き方は市区町村によって違います)。

ここが「寄付した額から2,000円を引いた額」になっていれば大丈夫。私はそう聞いていました。

控除された額が寄付額−2,000円より少なかった図

ところが、それより少なかったんです。少なめにしたはずなのに、超えてしまった。そう思いました。

まなママ
まなママ
節約としては失敗。でも寄付だから、誰かの役に立ったならいいか…

でも、この秋。書類を出して調べ直してみたら、私の見方が違っていました。カギは、ワンストップ特例と確定申告の違いでした。

ワンストップ特例と確定申告で、戻る税金が違う

ワンストップ特例:全部「住民税」から

ワンストップ特例は寄付額−2,000円が全部住民税から引かれる図

ワンストップ特例を使った場合、寄付した額から2,000円を引いた分は、全部、住民税から引かれます。次の年の6月からの住民税が安くなる形です。

だから、ワンストップ特例の人は「お知らせの控除額=寄付額−2,000円」で確かめられます。私が聞いていたのは、この見方でした。

確定申告:「所得税」と「住民税」の2つに分かれる

確定申告は所得税と住民税の2つに分かれる図

確定申告をした場合は、ここが2つに分かれます。

一部は所得税から。確定申告で還付されたり、納める税金が減ったりします。残りが住民税からです。

例:3万円寄付して、所得税率10%の人の場合

寄付3万円・所得税率10%の場合の例

例で見てみます。わが家の数字ではありません。3万円を寄付して、所得税の税率が10%の人の場合です。

戻ってくるのは、3万円から2,000円を引いた2万8,000円です。

ワンストップ特例確定申告
所得税からなし約2,858円
住民税から2万8,000円約2万5,141円
合計2万8,000円約2万8,000円

※例の数字です。所得税の分は「2万8,000円×10%×1.021(復興特別所得税)」で計算しています。端数の扱いは省略しています。

戻ってくる合計は、どちらもほぼ同じです。違うのは、どの税金から戻るかだけ。

6月のお知らせに載るのは、住民税の分だけです。だから確定申告をした人は、お知らせの控除額が「寄付額−2,000円」より少なく見えるのが普通なんです。

所得税の税率が高い人ほど、所得税から戻る分が大きくなるので、お知らせの額はもっと少なく見えます。

ポイント

確定申告をした年は、住民税のお知らせだけで判断しない。
お知らせの控除額と、確定申告書の控え(寄附金控除・還付の欄)の両方を見る。

調べ直したら、やりすぎどころか少なすぎた

もうひとつ分かったことがあります。ふるさと納税で住民税から引ける分には、上限があります。目安は、住民税(所得割)の2割です。ここを超えて寄付した分は、ただの寄付になります。これが、いわゆる「限度額」です。

去年の分を書類で確かめてみたら、上限まで、まだずっと余裕がありました。

去年の寄付は限度額の3分の1くらいだった

去年寄付したのは、限度額の3分の1くらい。やりすぎどころか、少なすぎたんです。

まなママ
まなママ
正直、もっとやりたかった。日用品を、もっともらいたかった!

5人家族だと、日用品はとにかく減るのが早いんです。わが家がこれまでにもらってよかった返礼品は、別の記事で紹介しています。

住宅ローン控除が終わった今年、限度額を計算し直した方法

住宅ローン控除の「最後の1枚」

わが家の場合、住宅ローン控除の紙は、最初の年に確定申告をしたあと、残りの年の分がまとめて届きました。それを毎年1枚ずつ使ってきました。

去年、その最後の1枚になりました。「もう10年経つのか、早いな」と思いました。

※控除の期間は10年や13年など、家によって違います。紙ではなく、データで受け取る人もいます。

控除が変わる年は、計算し直す

今年は、住宅ローン控除がなくなって、医療費控除は今年もある年です。

住宅ローン控除は、ふるさと納税の限度額の計算式には、基本的には入らないと言われています。ただ、確定申告をする年は、住宅ローン控除で所得税がほとんど残っていないと、ふるさと納税の所得税の分が効かないことがあります。医療費控除は、限度額を少し下げる方向に働きます。

だから、控除の状況が変わる年は、計算し直すのが安心です。

そろえた書類と、計算のしかた

給与明細・源泉徴収票・医療費の予想をそろえてシミュレーションとAIで計算

去年は「シミュレーションだけ」で決めました。今年は、次のものをそろえました。

  • 1月から今までの給与明細(今年の年収を予想するため)
  • 去年の源泉徴収票
  • 今年の医療費の予想

これを使って、ポータルサイトのシミュレーションと、AIの両方で計算しました。2つの結果は少しずれたので、低いほうより、さらに少なめにしました。

秋にもう一度計算し直して、安全ラインの内側に収まっていることも確かめました。

今年は、きちんと調べながら、適切な額の中で収まりそうでよかったと思っています。答え合わせは、来年の6月です。

まとめ:住民税のお知らせで焦らないための3つのこと

ポイント

1.確定申告をした年は、住民税のお知らせの控除額が少なく見えるのが普通。お知らせと確定申告の控えの両方を見る
2.控除が変わる年は、限度額も変わる。毎年、計算し直す
3.少なめにしすぎると、使える枠を残してしまう(わが家の去年がそうでした)

6月のお知らせを見て「あれ?」と思った方の参考になればうれしいです。

こんな人に参考になるかもしれません

  • 住民税のお知らせで、ふるさと納税の控除が少ないと思った人
  • 医療費控除や住宅ローン控除で、確定申告をしている人
  • 住宅ローン控除が終わる年に、限度額をどう考えたらいいか迷っている人

次の記事では、わが家がこれまでにもらってよかった返礼品を5つ、5人家族でどのくらいもったかと一緒に紹介します。

-暮らし